東京の緑

緑の取組事例

掲載日:令和7(2025)年3月 日

農を活用した地域活性化の取組
~荻窪一丁目・成田西二・三丁目農の風景育成地区~

荻窪一丁目・成田西二・三丁目農の風景育成地区について
地区内の農地(杉並区提供) 地区内の農地(杉並区提供)

「農の風景育成地区制度」とは、農地や屋敷林などがまとまって残る地区を指定して、地域の方とともにまちづくりとして農のある風景を守り、育てる都独自の制度です。
 この地区は、平成29(2017)年3月、3番目に指定されました。杉並区の中央に位置し、農地が点在して残されているほか、区立公園や屋敷林等のみどりが多い地区で、都立善福寺川緑地に隣接しています。
 この地区では、地域住民の協力を得ながら屋敷林・農地の保全を支援することで、農の風景を将来へ継承していくことを目指しています。

屋敷林・農地の魅力発信

この地区では、成田西ふれあい農業公園における野菜づくり講座や体験会を通して、農に親しむ環境づくりを行い、農の魅力を発信しています。
また、屋敷林や都市農地の多面的な機能について広く理解を深めてもらうため、屋敷林・農地の公開、月見の会、たき火体験等のイベントを開催しています。
さらに、農の風景や農に関わる資源を身近に感じてもらうため、散策マップを作成しています。

成田西ふれあい農業公園(杉並区提供) 成田西ふれあい農業公園(杉並区提供)
イベントの開催(杉並区提供) イベントの開催(杉並区提供)
ボランティアによる屋敷林・農地の保全支援

屋敷林や農地の保全を支援するボランティア団体「みどりの支援隊西田」が、落ち葉掃き・草抜き・サツマイモの栽培・そのほか屋敷林や農地の魅力を発信するイベント実施にもご協力いただいています。

みどりの支援隊西田の活動(杉並区提供) みどりの支援隊西田の活動(杉並区提供)
杉並の原風景の伝承・農の風景の維持
みどりの支援隊西田の活動(杉並区提供) みどりの支援隊西田の活動(杉並区提供)

五日市街道や善福寺川、水路跡等、農との関わりが強い地域資源を生かし、杉並の原風景である農のある風景を地域の財産として共有し、未来へと伝承していくため、当時のパネル展示や屋敷林・農地所有者のお話といった取組を行っています。
また、営農が困難となった生産緑地については、所有者と相談しながら農業公園等の多様な活用を検討し、農の風景の維持に努めるとともに、農のある風景を創出する活動を行っています。


<参考リンク>